絵本で平和を学ぶ

2024年9月2日月曜日

2024年9月 6年生

t f B! P L

  6年生が平和学習を行いました。以前本校で校長として勤務され、現在はお話ドラゴンで本校に来ていただいている岡田さんに『ドームがたり』『おりづるの旅=さだこの祈りをのせて=』『海をわたった折り鶴』の3冊の絵本を読んでいただきました。


 最初は『ドームがたり』でした。『ドームがたり』は、広島県物産陳列館として生まれてから100年以上、広島や戦争、原爆、戦後の世界を見てきた「ドーム」が自身の言葉で読者に語りかける絵本です。


 次に2冊を続けて、読んでくださいました。

 『おりづるの旅=さだこの祈りをのせて=』は、原爆症のために12歳でなくなった佐々木禎子さんの生涯や折り鶴に込めた「生きたい」という願い、原爆の子の像を建てた同級生たちの物語を描いた絵本です。


 そして『海をわたった折り鶴』は、2001年に起こったアメリカ同時多発テロ事件が起こった際に、禎子さんが願いや思いを込めて折った折り鶴を、禎子さんの兄の佐々木雅弘さんがアメリカに送ったという実話に基づいて描かれた絵本です。

 この2冊は、1冊目の主人公「ドーム」が自分で見てきたこととして聞き手(子どもたち)に語る、という形でした。3冊の絵本が1つのストーリーとして子どもたちに語られていて、子どもたちはその世界に引き込まれていました。

 「心が痛くなった」「命の大切さを感じた」など、終わってから数名の子どもが感想を発表しました。岡田さんの語りを受け止め、思いを巡らせたり考えたりしていることがわかりました。


 最後に岡田さんが本校で校長として修学旅行を引率したときに「ひろしま」の4文字を使って「ひ:悲惨な戦争の爪痕を ろ:論より し:証拠 ま:真っ直ぐな眼差しで見てこよう」
と話したことを紹介してくださりました。そして、修学旅行ではしっかり学ぶことと楽しむこと、両方を大切にしてほしいと話してくださいました。

 今日の学習をきっかけに、今後の平和学習で、平和について学んだ子どもたちがどのように変わっていくのか楽しみになる1時間でした。


このブログでは、辰市小学校の学校の様子をお送りします。

このブログを検索