奈良県社会福祉協議会の方に来ていただき、3年生で福祉体験学習を行いました。
まず、街の中の絵から人が困っている様子をみんなで見つけました。点字ブロックの上に自転車を置いている、車椅子に乗っている人が押したり引いた入りして開ける扉の前でで入りにくそうにしている、など何気なく見ていると気づかないことがたくさんありました。
その後、車いす体験とアイマスク体験をしました。
車いす体験では、まず乗るときに確認することや押すときに気をつけることや対処の仕方などを教えていただきました。
実際の車椅子の体験では二人一組で乗る人と押す人の体験をします。「段差があるから上げるよ」「少し斜めになっているけど大丈夫やで」など、押す人は声をかけながらゆっくりと押します。乗っている人は、この声掛けで安心します。
アイマスク体験では、点字ブロックやマットで作った段差のあるコースを二人一組で歩きました。
アイマスクをして白杖と足の裏の感覚で点字ブロックの上を歩くのは、周りで見ている以上に不安で難しいようでした。パートナーの声掛けが不安を和らげてくれます。
点字ブロックが終わるとパートナーは腕を組んでコースを誘導します。「少し段差があるよ。」などと声をかけながら一緒に歩きます。
今回の福祉体験は、「知っている」で終わるのではなく「知っている」ことを「やってみる」「生かしてみる」につながる学習だったと思います。
奈良県福祉協議会の方が最初に、福祉(ふ・く・し)とは「
ふだんの
くらしが
しあわせになること」とおっしゃっていました。困っている人にちょっとひと声かけてお手伝いをする、そんな子どもが一人でも増えるといいなと思います。