人権教育の研修も行いました。
奈良市教育委員会学校教育課研修・研究係特任指導主事の西浦克博先生にお越しいただき、「地域に学ぶ人権学習 一人ひとりを大切にする集団作り『ひとりはみんなのために みんなはひとりのために 生きる』」のテーマで講義と演習をしていただきました。西浦先生は、本校で長い間勤務され、人権教育に深く携わってこられた先生で私達の大先輩にあたる先生です。
前半の講義では本校で勤務された頃に取り組んだ人権教育や学級作りについて、子どもや保護者、職員同士、地域とのエピソードを交えながらお話していただきました。
後半は「12歳の宝物」というワークショップでした。内容は以下の通りです。
①「辰市小学校を卒業するときにこんな力をつけていてほしい」と考えることを1人5つ考えてカードに記入する。
②5人のグループを作って書いたカードを集める。(各グループにカードが25枚)
③集めたカードから1人に3枚ずつ配り、残り(山)を机の真ん中に置きます。(手持ちが各人3枚なので15枚、残りが10枚)
④山から1枚取り、カードに書かれた内容を読む。その後、手持ちの4枚の中では必要がないと思う事が書かれたカードを1枚、山の一番下に戻す。
⑤これを順番にメンバー全員が3回終わるまで行う。
⑥⑤が終わったら5人が持っている3枚のカードを場に集め、仲間分けとラベリングをして色画用紙に貼る。
ラベリングの内容やまとめ方にグループの個性が現れていましたが、どのグループも子どもたちを目の前に浮かべながらこんな力をつけていてほしい、という思いで考えたものばかりでした。
この思いを子どもたちに伝えるために、まとめた色画用紙を職員室前に掲示することにもしました。また、ここに選ばれなかった40枚のカードも職員の思いが詰まった大切なカードなので、職員室でいつでも見られるようにしました。
この思いを子どもたちに伝えるために、まとめた色画用紙を職員室前に掲示することにもしました。また、ここに選ばれなかった40枚のカードも職員の思いが詰まった大切なカードなので、職員室でいつでも見られるようにしました。
今回の研修で、これまで本校が大切にしてきた人権学習や集団作りを学ぶことで、これからの本校の人権学習や集団作りについて考える機会を得ました。ワークショップを通して、楽しみながらも真剣に本校の子どもについて考える機会を得ました。そして、研修全体を通して、一人ひとりの子どもを知り、すべての子どもを大切にすることを土台に据えて教育活動に取り組むことを再確認しました。
夏休みのおかげで半日かけて良い研修ができました。